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「カモミール」 (春)
春の穏やかな一日によく似合うハーブのひとつに、白くて小さな花を咲かせるカモミールがあります。
果実のように甘い香りが印象的なカモミールには、「大地のりんご」という意味があり、その香りは、わたしたちをいつもリラックスさせてくれます。
春は、はじまりの季節。街を走り抜けてゆくこどもたち。
あたたかな風に舞う桜の花びらや、通りを行く恋人たちの笑い声。これから起こるたくさんのできごとや出会いに、
カモミールの香りと期待が、ふくらんでゆきます。
「ミント」 (夏)
抜けるような青にソフトクリームのような入道雲。
太陽が、街の空気を輝かせて、晴れた日の公園に宝石のような水しぶき。これでもかと鳴く蝉たち。夏の暑さにうんざりしながら、冷たいグラスに浮かぶ氷のキューブや、ソーダ水に思いを巡らせる。
例えばそこにミントの葉っぱを1つ落としてみる。
できるだけフレッシュな摘みたてのミントが◎
両方の手のひらで、パンッとミントの葉を叩けば、
よりいっそうさわやかな香りが、夏の灼けた空気の中に、ふわっと、涼しく、広がってゆきます。
食欲の秋とはよく言ったもので、秋になると、たくさんの
「おいしい」が、暮らしの中に現れます。
そんな「おいしい」料理を、ぐっとひきたてるのも、ハーブの大切な大切な役割のひとつでもあり、ハーブの気軽な楽しみ方のひとつでもあります。
夏の終わりにそっと香りをつけるローズマリーを、
オリーブオイルやビネガーと合わせて、旬の野菜はサラダやピクルスに。ジュッとあぶらののったお魚やお肉には、おいしい香りのスパイスとして。
ハーブで作るサングリアなんかも、おすすめです。
「ローズマリー」 (秋)
冷たい風が街を包むと、景色は色を失います。
雪は白く、街は灰色。体も心も、冷たく凍る冬。
動物たちも眠れば、ハーブたちも、雪の下です。
でも、冬は、あたたかいハーブティーを思いきり、
楽しむことができる季節でもあります。
それぞれの季節の旬のハーブを乾燥させておきましょう。そうすれば、いつだってあなたの好きな香りが楽しめます。それがドライハーブの魅力。
大好きな音楽を聞きながら、時にはみんなで集まって、
おいしいハーブティーを楽しみましょう。
「ドライハーブ」 (冬)

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